糖尿病雑記

糖尿病と漢方ー医食同源での糖尿病の考え方ー

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糖尿病の漢方での捉え方

漢方では、糖尿病を「消渇」といいます。糖尿病の歴史は古く、中国では紀元前一世紀頃の医学書に糖尿病と思われる病気の記録が残されています。
「消渇」とは、体の消耗が激しく、口渇(のどの渇き)が強いという症状の特徴を意味しています。
糖尿病がある程度進行すると、疲労倦怠感が強くなり、のどが渇いて水をたくさん飲むようになり、尿の量が増え、食欲が異常に増すようになります。こうした「多飲・多食・多尿」が糖尿病の特徴です。
‘消’とは痩せるという意味で、糖尿病の方がたくさん食べるのに痩せてくるという特徴を表現しており、‘渇’とは口渇の意味で、とにかく口が渇いて水分をたくさん欲しがる特徴を表現しています。

多飲・多食・多尿という三多は、症状が現れる身体の部位に合わせて、上消、中消、下消と表現します。

糖尿病の原因ー中医学による4つの考え方ー

①痰湿(たんしつ) 水分と脂質の代謝障害。動物性脂肪のとりすぎによって、血液に中に脂肪がたまり、血液の流れを妨げる。
②瘀血(おけつ) 血液の循環障害。血のめぐりが悪く、栄養分を運ぶ血液が体のすみずみに行き渡らなくなる。
③気虚(ききょ) エネルギー不足。体に栄養を取り込む機能が低下し、免疫力や体力が衰える。
④燥熱(そうねつ) 体内に熱を生じ、乾燥した状態。油っぽいものや、お酒のとりすぎにより体内に熱を生じて、この熱が盛んになると津液(体液)を消耗する。
特に肥満タイプの人は「痰湿」と「瘀血」が多く見られるのが特徴です。

糖尿病と漢方薬について

漢方薬では、直接血糖値を下げるという処方はありません。ですが糖尿病を起こす原因の一つである肥満に対して漢方の処方や、糖尿病によって起こる痛みや神経の障害に対して漢方の処方、合併症予防のために漢方の処方が行われています。

漢方では、体内の水分バランスを調整し、血液の流れをさらさらにするなどして「糖尿病になりやすい体質」そのものを改善することにより、糖尿病の治療に当たります。

普段の食生活に漢方を上手に取り入れて糖尿病予防、治療に役立てて素敵な漢方生活を楽しんでください。

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